生活雑貨から食料品まで、あらゆる商品が驚きの価格で売られている、雑貨の宝石箱=百均(100円ショップ)。近年では中国をはじめとする外国人観光客にも大人気で、観光スポットと化していますよね。
そんな百均で、ゴルフボールを打っているのをご存じでしょうか?100円ショップ大手のダイソーでは、スポーツ用品コーナーでゴルフボール(2個入り)が売られています。勿論、値段は100円(税抜き)です。一個当たり50円ですから、新品のゴルフボールとしては日本最安です。
通常、一般的なブランドのゴルフボールは、安いものでも1ダース12個入りで1500〜2000円程度、激安で有名なゴルフ5のオリジナルブランド=IGNIOのボールでも、12個入りで1000円程度ですから、1球80円以上する訳です。百均ボールの2球=100円という値段は、ダントツの安さであることが分かります。
ではこの百均のゴルフボール、飛距離やスピンなどの性能はどうなのでしょうか?当サイト管理人が実際に打ち比べてみたレビューを紹介します。
まずスペックですが、箱には2ピース構造のボールだという旨が書かれています。最近のボールは、3ピースや4ピースといった多段構造の球も増えているので、10年くらい前のボールと同じ程度だと考えられます。
手触りの感触としては、正直言って相当な低品質です。触るとざらつきを感じるので、表面加工がかなり粗悪な感じです。表記によると表面のカバーにはサーリン(アイオノマー)が使われているそうなので、一般的なゴルフボール(ディスタンス系)でもよく使われている素材ではあります。しかし、明らかに他のサーリン製のゴルフボールよりも手触りが悪いです。ダイソーの他の商品と同じく、中国製だと書かれているので、品質にはかなりばらつきがあると思われます。
実際にフルショットして一般的なコース球と比較してみると、飛距離は若干飛ばない感じでした。本来、サーリン製のボールは飛距離性能が高いはずなのですが、この百均の球はどうもイマイチ飛ばないです。といっても、打ちっ放し練習場の球(レンジ球)ほど明確に距離が落ちるという感じでもないです。
打感はサーリン製ボールの特徴どおり、若干硬めです。但し、市販のゴルフボールで最も硬い(と思われる)ダンロップのDDHツアースペシャルほどカッチンカチンの打感でもありません。
ということで、値段相応に性能は低いですが、全く使いものにならない訳でもありません。百均ゴルフボールの最大の問題点は、耐久性が低いことです。
前述したように、表面カバーの加工が粗悪な上、カバー自体が薄いようで、かなり傷が付きやすいです。アイアンでトップ気味に打ったら、一発で傷が入りました。ということで、特にミスヒットの多い初心者だと、表面の痛みでボール交換を余儀なくされるケースが増えるでしょう。この耐久性の低さを考えると、1球50円でもコスパは良いとは言えないかも知れません。
百均(ダイソー)のゴルフボールの性能まとめ
・飛距離;イマイチ。練習場の球(レンジ球)よりは飛ぶ
・スピン性能;打感が非常に固いため、高くない
・耐久性;かなり低い
・総合評価;イマイチお勧めできない・・・
ちなみにゴルフ5のIGNIOボールも、耐久性が低く傷が付きやすいです。一方で前述のダンロップのDDH というゴルフボールは、打感こそ硬いものの飛距離性能は非常に高いですし、値段も安いです。一般的なゴルフボールは1ダース=12個ですが、DDHは1ダース=15個入りで売られているパックもあり、それで1500円前後ですからコスパも高いです。