HOME > クラブの選び方 > 高反発ゴルフボールはどれ位飛距離が伸びるか?
ゴルフの飛距離をアップさせる方法としては、ヘッドスピードやミート率を上げる事が王道ですが、どちらも本人の努力が不可欠です。練習せずに飛距離をアップさせる方法としては、道具の力に頼るしかありません。
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そして道具で飛ばす方法には、高反発のクラブを使うか、それとも良く飛ぶボールを使うか、二つの手法があります。このページでは、飛ぶボールの飛距離データの比較や、使う際のデメリット、利用者の口コミ情報などをまとめてみました。
ゴルフクラブは「SLEルール」というもので反発力を規制されていますが、実はゴルフボールも同様に、ルールで細かな規定があります。この規定を無視した規格のボールを使えば、ルール適応ボールよりも反発力が高く、飛距離が伸びるという訳です。大会など公式なラウンドでは使用不可ですが、仲間内で楽しむだけのラウンドなら問題ないです。
2017年現在、高反発・ルール不適合な「ぶっ飛び系ボール」には、以下のような商品が売られています。
★代表的な高反発ボール
飛匠(ワークスゴルフ)、飛砲 (リンクス)、極PREMIUM(イデアジャパン)、ゼウス(キャスコ)、トブンダ(ゴルフ5)
ではこれらの高反発ゴルフボールは、一般的な球(コース球)と比べてどの程度飛距離アップするのでしょうか?ユーザーの口コミを総合すると「5%程度よく飛ぶ」というのが定説でしたが、週間パーゴルフ(2017年9/12号)に、飛距離アップグッズの検証特集があったので、その数値を引用します。
★週間パーゴルフでの検証データ
使用した高反発球=飛匠、ゼウス、アキラLD400
試験ヘッドスピード=43〜44m/s
飛距離アップ平均=10.8ヤード
(飛匠=+11.2ヤード、ゼウス=+10.4ヤード、アキラLD400=+10.8ヤード)
検証によると、一般の公式球で平均256ヤードだったのが、上記の高反発球では平均267ヤードと、約11ヤードの飛距離アップが確認できたとの事です。巷で語られていた「5%アップ」という口コミと、大体同じ結果だったようです。ヘッドスピード=43〜44m/sというのは、アマチュアゴルファーでは「やや飛ばし屋」程度、女子プロの人達と似たようなレベルなので、そこから10ヤードも伸びるのであれば、かなり有効なアイテムだと言えますね。
上記はYoutubeにあった、とても原始的な方法で「ぶっ飛び系ボール」の反発力の高さを検証したものです。黄色が高反発球で、明らかに弾み方が大きいのが分かります。
なお、上記パーゴルフの検証では、一番飛ぶゴルフボールは「飛匠(+11.2ヤード)」との事でしたが、他の高反発ボールとも大差ないです。限られた試打数での検証ゆえ、各ボール毎の飛距離は誤差の範囲なので、飛匠の評価が一番だとも断定できません。どの「ぶっ飛びボール」も通常のコース球より飛ぶことは確かですが、各社の優劣差はほぼ無いと言えます。
但し、高反発ボールには幾つか問題点もあり、使用したからといってスコアアップに繋がるとは限らないので注意が必要です。特にデメリットとなるのが、アプローチやパターの距離感です。
反発力が高い訳ですから、パットの転がる距離も伸びる訳です。今まで自分が培ったパターの距離感・タッチが変わってくるので、いきなり実戦で使うとパットが崩壊する危険性もあります。ネットを見ても「飛距離は伸びたけど、パターの距離感が全然合わなくなった」というネガティブな口コミも多いので、注意が必要です。
※「パターの時だけ通常のボールを使えば良いのでは?」と考えるかもしれませんが、一つのホールの途中でボールを変えるのはルール違反です。プレーに支障が出るほど、球に著しく傷がついたケース以外では、ボール交換は不可です。
アプローチショットの感覚には、更に注意が必要です。単純な反発力=距離感の違いだけでなく、スピンのかかり具合が異なる場合もあるからです。ぶっ飛び系ボールの中には、単純に反発力を高めただけでなく、スピン量が減るように設計されたものもあります(低スピン&高弾道が最も飛ぶから)。よって、アプローチで単にキャリーの飛距離の差だけでなく、バックスピンが掛かりにくくて落ちてから転がる距離が長くなるケースもあります。このデメリットは、パターの距離感以上に影響が大きいです。
そして何より「ルール違反球」だという事を忘れてはいけないです。公式な大会等でなければ大きな問題にはならないでしょうが、それでも互いにスコアを競っていたり、社内コンペのような多くの人が参加する場では、やはりマナー違反と言えるでしょう。
高反発ゴルフボールはどれ位飛距離が伸びるか?まとめ
・飛匠、ゼウスなど、ルール不適合の高反発ボールも売られている
・これらの球は、ドライバーで平均10ヤード強の飛距離アップする
・但し、アプローチやパターの距離感でデメリットな口コミも多い
ぶっ飛び系ボールはマークが特徴的なので、少し詳しい人が見れば「これは非公認球だな」と一発で分かります。しかし当サイト管理人の知人には、ぶっ飛び系ボールのマークを覆い隠すようにオリジナルマークを描いて、こっそりドラコンホールで使用する「ドーピング野郎」も居ます(笑)。友達同士〜笑って済ませられる仲なら問題ないですが、社内コンペでそんな卑怯な事をすれば、人間性を疑われて人事評価に影響するかもしれませんよ。