HOME > ゴルフに関するデータと用語集 > 世界各国のゴルフ場数
ゴルフは世界的に普及している人気のスポーツですが、プレーするうえで何かとお金が掛かることでも有名で、日本人には「富裕層の娯楽」というイメージも強いでしょう。では、世界各国にはどの程度の数のゴルフ場が存在するのでしょうか?
※データーソースは、世界のゴルフルールを決める総本山=R&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews)が2015年に発表したGolf around the world(PDFファイル)から引用。
また下表の人口や一人あたりGDPはIMF発表の2014年の数値です。
以下、世界の主要国の人口と一人あたりGDP(米ドル換算)の数値と合わせて比較した表です。想像に難くないでしょうが、世界1位のゴルフ大国はやはりアメリカ合衆国です。全米各地に1万5千以上のコースが存在し、他国を引き離して圧倒的な数です。ショートコースなどを除く18ホールを備えたコースの数は世界に約3万2千なので、アメリカにはその半分がある計算です。
2位がゴルフ発祥の地=イギリスで約2800(イングランド、スコットランド、ウェールズの合計)。ゴルフの4大トーナメントは、全英オープンがイギリスで、マスターズなどそれ以外の3つは全てアメリカで行われますが、ゴルフの世界は完全にこの2国を中心に回っています。
第三位が日本で、全国に2383のゴルフコースが存在します。80年代のバブル期に大量のコースが建設されましたが、近年ではアコーディアやPGMなど大資本の傘下に入ったり、コースが閉鎖されて太陽光パネルが敷き詰められた土地と化す所も増えており、残念な限りですね。
ちなみに人口当たりのゴルフ場数が世界最多なのはニュージーランドで、1万人あたり1コースある計算です。アメリカは2万人あたり、日本は5万3千人あたり1コースの計算となりますが、韓国は10万人に1コース程度となります。
国名 | 人口 | 一人当たりGDP | コース数 |
日本 | 1億2730万人 | 32480ドル | 2383 |
アメリカ | 3億875万人 | 55904ドル | 15372 |
カナダ | 3540万人 | 43934ドル | 2363 |
イギリス | 6410万人 | 44117ドル | 2825 |
フランス | 6632万人 | 37728ドル | 648 |
ドイツ | 8094万人 | 41267ドル | 747 |
イタリア | 6080万人 | 29847ドル | 285 |
スペイン | 4646万人 | 26326ドル | 437 |
ロシア | 1億4306万人 | 8447ドル | 20 |
中国 | 13億人 | 8280ドル | 473 |
韓国 | 5000万人 | 27512ドル | 447 |
台湾 | 2343万人 | 22082ドル | 74 |
インド | 12億1057万人 | 1688ドル | 270 |
タイ | 6593万人 | 5426ドル | 253 |
フィリピン | 9234万人 | 2951ドル | 940 |
マレーシア | 2995万人 | 10073ドル | 199 |
アルゼンチン | 4298万人 | 13428ドル | 319 |
ブラジル | 2億40万人 | 8802ドル | 123 |
メキシコ | 1億2230万人 | 9592ドル | 237 |
南アフリカ | 5298万人 | 5783ドル | 512 |
オーストラリア | 2391万人 | 51641ドル | 1628 |
ニュージーランド | 424万人 | 36963ドル | 418 |
富裕層のスポーツだというイメージから、先進国ほどゴルフ場数が多いと思われがちですが、意外にそうとも限りません。例えば、一人あたりGDPが日本やアメリカの10分の1以下であるフィリピンが1000近くあったり、中国やインドでもゴルフ場の新設が増えています。観光客誘致の狙いもありますが、中国やフィリピンでも富裕層は先進国並の所得があるからです。
※途上国は貧富の差が激しいから一人あたりGDPは低いものの、富裕層の所得水準は先進国と大差ないです。この事は、北京・上海やマニラの繁華街やショッピングセンターに、先進国並に高級ブランドショップが建ち並ぶ様から明らかです。
そしてゴルフは、世界チャンピオンになるのに国籍不問のスポーツです。南アフリカのアーニー・エルスや台湾のヤニ・ツェン、ニュージーランドのリディア・コーなど、男女ともマイナーな国からもゴルフの世界ランキング一位のプレーヤーが生まれています。近年の韓国勢が世界のゴルフシーンを席巻している事もご承知の通りです。今後も意外な国から、ナンバーワンプレーヤーが生まれていくことでしょう。
日本は人口もGDPもそしてゴルフ場数も豊富ですから、韓国勢に劣る理由は無いはずです。もっと日本のプロゴルファーが世界で活躍する姿を見たいですね。