HOME > 悩みの原因と対処方法 > アプローチで球の下をくぐるミスを無くすコツ
グリーン周りのアプローチショットは、様々な予想外のミスが起こりやすいものです。アマチュアゴルファーが陥りやすい事の一つが、ウェッジでボールの下をくぐるミスショットです。ボールがすっぽ抜けるように上がって全然飛ばない、いわゆる「ダルマ落とし」と似た現象です。
ラフの上に球が浮いた状態だと、ダルマ落としが起きやすい事は誰でも分かるでしょう。ですが綺麗なフェアウェイから、あるいは練習場のマットの上からでも「ポコーン」と球が力なく上がるだけで、狙いよりも遙か手前にショートすると、理由が分からず混乱する事でしょう。
どうやらボールの下をくぐっているであろう事は分かっても、一体どういう原因でそうなるのかは理解できず、袋小路に陥る人も居ます。当サイト管理人も、かつてはこの「アプローチで球の下をくぐる」現象に、かなり悩まされた経験があります。
このような、アプローチショットでボールの下を「くぐる・潜る」現象は、実はグリップを握る強さ(グリッププレッシャー)が弱い事に原因があります。グリップを握る力が弱いと、インパクトの衝撃でクラブヘッドが押されて「当たり負け」して、ボールに力が伝わりきらず、フェースの上を滑るように上へすっぽ抜けているのです。
★グリップの握りが緩いと、当たり負けして下をくぐる!
下記の三觜プロのレッスン動画で、アプローチショットによる当たり負けが解説されています。すっぽ抜けた時の「ポコン」という音と、綺麗に打てた時の「パチッ」という力強い打球音の違いも、明確に出ています。
ゴルフでは「手に力を入れる事は御法度」「グリップは柔らかく握れ!」という教えが蔓延しています。フルスイングする時はその通りなのですが、アプローチやパターのようなゆっくり振るスイングだと、弱く握っていると当たり負けが起きて、上方へすっぽ抜けたり、狙いよりも右へ出る(微妙にフェースが開く)等のミスが起きやすいです。
特に女性や子供・高齢者など、元々力が弱い人が弱く握ると「明らかに弱すぎる」グリッププレッシャーになって、当たり負けが頻発するので注意が必要です。ボールの下をくぐるミスが出る時は、まずグリップを強く握る対策をしてみましょう。
当サイト管理人は、パターはゆるく握ってはいけない!と常々言っていますが、これはアプローチショットにも共通する項目でもあります。当たり負けを防ぐ意味もありますが、距離感・力加減をコントロールしやすい(手首を固定すればヘッドが余計な動きをしない)という効果もあるからです。
★関連ページ;短いパットのコツ〜グリップは強く握るべき!
クラブを柔らかく握る「ゆるゆるグリップ理論」は、概ね正論なのですが、短いショットやパターでは逆にエラーを誘発する原因になるので、注意が必要です。
アプローチで球の下をくぐるミスを無くすコツまとめ
・アプローチで「ポコン」と力なく上がるのは、ボールの下をくぐっている
・グリップの握りが緩いと、当たり負けして下をくぐりやすい
・アプローチやパットは、強く握る方が距離感をコントロールしやすい
最後に、当たり前ですがロフト角が大きい・寝ているクラブほど、ボールの下をくぐりやすいです。よって自信の無いアマチュアゴルファーは、サンドウェッジ(58度とか)のようなロフトの大きなクラブは極力使わない事です。ピッチエンドランやロブショットで格好良く寄せたい・・・なんて見栄は捨てて、転がすアプローチに徹した方が、スコアは間違いなく安定しますよ。