ゴルフ72のコツ
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堀川未来夢のシングルプレーンスイング動画

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堀川未来夢(ほりかわみくむ)プロは、2019年にツアー初優勝を飾り、全米オープンにも挑戦するなど、期待の若手男子プロゴルファーです。完全シングルプレーンという珍しいスイングを行うので、動画と共に特長を紹介してみます。

堀川プロは、ご覧のように肘をピンと伸ばし、手首のコックを付けずにシャフトと一直線になるような、極端なハンドアップのアドレスを行います。そして、シャフトの傾きとスイングプレーン(クラブヘッドの軌道)がほぼ完全一致するという、いわゆるシングルプレーンスイングな事が最大の特長です。一部コアなファンからは「和製モーノーマン」とも呼ばれています。


※堀川未来夢プロのスイング動画(後方から)

ほとんどのプロゴルファーは、下記の宮里藍プロのように、アドレスでハンドダウンに構えてインパクトでは手元がハンドアップします。藍ちゃんだけでなく、タイガーウッズもマキロイも、ジャンボ尾崎も石川遼も、インパクトで手元が浮き上がり、それを左肩の上昇で調整するスイングをしています。9割以上のプロゴルファーが、多かれ少なかれインパクトでハンドアップする傾向が見られます。これは遠心力で手首のコックが伸ばされるので、当然の結果です。


※宮里藍プロはアドレスとインパクトで、手元が大きく上方に浮いている。

一方で堀川プロは、最初からハンドアップして構えているので、インパクトでグリップがほぼ同じ場所に戻ってきます。シングルプレーンのスイングは、このようにボールとの距離が詰まる事が起きないので、正確にインパクトしやすいというメリットがあります。ぎこちないアドレスに見えるデメリットはあるものの、アマチュアゴルファーも参考にしてみる価値がある技術です。


※堀川未来夢プロのスロー動画(正面から)

シングルプレーンスイングの元祖・モーノーマンは、正確無比なショットが武器で「ボールストライカー」と呼ばれていました。また現役の米国PGAツアーで最強のシングルプレーンスインガー=ブライソン・デシャンボーも、フェアウェイキープ率などショット精度の高さがウリの選手です。

左肘を伸ばしたままのトップは、肩甲骨の柔軟性

堀川未来夢プロは、この極端なハンドアップのアドレスから、左肘を全く曲げずにピンと伸びたままトップまで上げています。普通のアマチュアゴルファーが真似しようとしても、左肘を伸ばしたままバックスイングすると、ここまで深いトップはまず作れません。

堀川プロは胸板が厚く相当マッチョな上半身をしていますが、肩関節が異常なまでに柔らかいのです。プロゴルファーには肩甲骨周りが柔らかい人は多いですが、ここまで可動域が広い人はさすがに少ないです。左肘を伸ばしたまま深いトップが作れる理由は、この肩甲骨の柔軟性の高さにあります。アマチュアゴルファーが真似するのは無理なので、多少は左肘の曲がりを許容する方が自然に振れるでしょう。

余談ですが、堀川未来夢プロは左手にグローブをはめずにプレーする事でも知られています。レッスンプロでは、お客さんの身体を触る事などから、グローブを使わない人も居ますが(桑田泉プロなど)、ツアープロでは極めて珍しいです。ゴルフで左手だけグローブをはめる事には、実は技術的には何のメリットも無く「昔の上手い人が左手だけ付けていた名残に過ぎない」という説が有力です。

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