HOME > ゴルフに関するデータと用語集 > アルバトロス等の由来と確率
第一打がそのままカップに入る=ホールインワンは、ゴルフを知らない人でも知っている事でしょう。ホールインワンは基本的に「パー3を1打で上がる」訳なので、パーより二打少ない=イーグルと同じ意味です。
ゴルフで打数の俗称(PER5の場合) | ||||
1打(-4) | 2打(-3) | 3打(-2) | 4打(-1) | 5打(±0) |
コンドル | アルバトロス | イーグル | バーディー | パー |
6打(+1) | 7打(+2) | 8打(+3) | 9打(+4) | 10打(+5) |
ボギー | ダブルボギー | トリプルボギー | クアドラプルボギー | クインテュブルボギー |
ゴルフの打数に関する用語は、アンダーパーの部分は全て鳥の名前が由来になっています。パーより1打少ないバーディーは「小鳥」という意味で、イーグルは「鷲(ワシ)」です。そして、パーより3打少ない〜PER5を2回で入れるかPER4をホールインワンする事は、アルバトロス(又はダブルイーグル)と言います。アルバトロスとは、日本語で「アホウドリ」の事です。
※浜辺で蟹を喰うアホウドリ
そして更にレアケース、PERより4打少なくホールアウト(つまりPER5をホールインワン)する事を「コンドル」と呼びます。コンドルは日本語で「鷹(タカ)」で、ワシ科に属する最大の鳥です。アルバトロスはゴルファーなら知っているでしょうが、コンドルは知らない人が多いようです・・・まあPER5を一打で入れるなんて、漫画やゲームならともかく現実ではほぼ起こりえない事ですから、知られていないのも当然ですね。
※アメリカでは、実際にコンドル達成の公式記録があります。2002年7月にマイク・クリーンという選手が、デンバーにあるグリーンバレーランチGCの9番ホール、517ヤード=PER5で達成したとの事。デンバーは標高1600メートルという高地にあるため空気が薄く、ゴルフや野球などで平地よりも飛距離が大幅に伸びる事で有名です。
逆に、トリプルボギー以上のスコアの俗称もあまり知られていませんが、クアドラプルボギー(quadruple bogey)、クインテュブルボギー(quintuple bogey)が正式名称です。名前がややこしいうえ、ゴルファーにとっては屈辱のスコアなので、あえて「ダブルパー」と呼んだり、俗称を付けない事が大半です。
では、ホールインワンやアルバトロスは、どの位の確率で発生するのでしょうか?以下で様々な機関が検証したデータを紹介しますが、あくまでもアバウトな数値である事はご了承を。
というのは、ゴルフでは完全に同じレイアウトのホールなど、この世に存在しません。同じホールでも、気象条件(雨風や気温)によって難易度は大きく変化しますし、言うまでもなくゴルファーの腕前によっても確率は大きく異なります。そもそも全ゴルファーのスコアを記録したデータベースも存在しないので、正確にホールインワンやアルバトロスの発生確率を求める事など不可能です。ゆえに、限られた検証データの中から求めた、大ざっぱな数値だと思って下さい。
ホールインワン等が起きる確率 | ||
プロゴルファー | アマチュア | |
ホールインワン | 0.03% | 0.003% |
アルバトロス | 0.003% | ほぼゼロ |
PER4のホールインワン | 0.001%未満 | 0% |
コンドル | ほぼ無い | 0% |
まず、ショートホール(PER3)でのホールインワンの確率は、プロゴルファーで3千分の1(0.03%)程度、アマチュアゴルファーだと3万分の1程度だという推計が平均的です。18ホールで4つPER3があるのが一般的なので、普通のアマチュアゴルファーだと平均8千回ラウンドすればホールインワンが出るという確率です。これは毎週1回コースに出ても、達成するには平均160年かかる計算なので、大抵のゴルファーがホールインワン未経験のまま一生を終えます。
プロゴルファーの人は、技術も高くラウンドする数も多いので、生涯ホールインワン未経験という人はまれなようで、練習も含めれば何度も達成した事がある人が大半です。タイガーウッズは19回、青木功プロは14回もホールインワン経験があるそうです。
日本ツアーの公式戦でホールインワン最多達成者は、全米プロシニア選手権でも優勝した井戸木鴻樹、日本唯一の左打ちで成功したプロ=羽川豊、の二人で共に7回だそうです。
次にPER5を2打であがるアルバトロスですが、こちらはホールインワンよりも10倍以上は達成確率が下がるというデータが多いです。日本のプロツアーでは、1985年以降に男子ツアーで38回、女子ツアーで12回のアルバトロスが記録されています。2009年には、有村智恵選手が1ラウンドでアルバトロスとホールインワンを同時に達成するという、超レアケースもありました。
一方でもう一つのアルバトロス〜PER4をホールインワンする事は、日本男子ツアーでは中島常幸プロが1度記録したのみです。アメリカでも年に1回出るかどうかのレアな記録です。PER4のアルバトロスは、300ヤード以上の距離を1打でグリーンまで届かせる必要があるので、女子ツアーでは皆無な記録で、アマチュアもほぼ不可能でしょう。
イーグル・アルバトロス等の由来(語源)と達成確率まとめ
・バーディーは「小鳥」、アルバトロスは「アホウドリ」が由来
・ホールインワンの確率はプロで3千分の1、アマチュアは3万分の1程度
・アルバトロスはホールインワンより更に発生確率が低い
余談ですが、昔のテレビの隠し芸大会で、堺正章さんがホールインワンに挑戦して、900回ほど打ち続けた末に達成した!・・・という企画がありました。短いホールで、やさしいピンポジション(すり鉢状の底にピンを切る)にすれば、腕前のあるアマチュアなら1000分の1位まで達成確率は上がると言えるかもしれませんね。