HOME > ゴルフに関するデータと用語集 > 夏のゴルフでの暑さ(熱中症)対策
日本では6〜9月の間、大抵の地域で気温30度を超える日が続きます。ゴルフは屋外のスポーツなので、夏場はこの「暑さとの戦い」でもあります。近年は、ゴルフ場でも熱中症になる人も増えているようなので、夏の暑さ対策は万全に行うべきです。
このページでは、全てのゴルファーが知っておくべき、真夏の暑さ(熱中症対策)のノウハウをまとめてみました。服装やアイテムは無論、ゴルフ場選びの段階から、熱中症を予防することは可能だからです。
サンバイザーはダメ!必ず帽子(キャップタイプ)を!
ゴルフ場では帽子を被ることが必須ですが、近年はツバの部分だけで頭頂部まで覆わないサンバイザーも流行っています。帽子は「蒸れる」「髪型が崩れる」など、女性だけでなく男性にも評判が悪いですが、夏場のゴルフは絶対にサンバイザーは止めるべきです!
理由は言うまでもなく、サンバイザーは頭頂部が丸出しのため、直射日光で熱中症になりやすいからです。もし絶対にサンバイザーでないと嫌だという人は、後述する「日傘」を併用することが必須です!とにかく頭への直射日光が熱中症リスクが最も高いので、要注意です。
また、帽子は白系統の薄い色のモノがベストです。黒系統だと熱を吸収して暑いです!
ウェアは白系統の色にすべき
これも帽子同様、基本中の基本という事項ですが、夏場のアイテムは必ず白系統の薄い色にすべきです。黒はとにかく熱を弾かず吸収するので、暑い夏場にはNGです。ウェアを着比べれば分かりますが、本当に白と黒では暑さが全然違います。
また最近は、汗を素早く吸収・乾燥させる素材のウェアも増えており、積極的に選ぶべきです。中には白色でお洒落なのに、汗が全然乾かない残念なウェアもあるので、素材にも要注意です。
長袖のインナーを着る
夏場は半袖ポロシャツ一枚・・・という男性が多いでしょうが、長袖のシャツ(UVカットで速乾性の高いインナーシャツ)を着るのも暑さ対策で有効な方法です。
汗を素早く吸収するうえ、腕が直射日光に晒されないので、単なる日焼け対策というだけでなく、意外に暑さも軽減する効果も高いからです。冷感タイプのものだと「長袖の方が涼しいなんて信じられない!」と本当に驚かされるほどです。
男性は半ズボンを!
年配ゴルファーの一部には「ゴルフは長ズボンが絶対!半ズボンなど認めない!」という風潮の老害も居ますが、こういう古びた考えは無視しましょう。サンダルやジーンズと違って、半ズボンはドレスコードで禁止されていないのですから、遠慮なく履くべきです!真夏の炎天下で長ズボンは、下半身が蒸れて脱水症状の原因にもなります。
冷感スプレーより「氷のう」が有効
近年はドラッグストアなどで、身体に掛けるとひんやりする冷感スプレーが売られています。しかしこの手のアイテムは、皮膚の表面温度が一時的に下がるだけで、動脈など内部温度は下がらないので、熱中症対策にはあまり良くないという専門家も居ます。
むしろシンプルに、氷を用意して身体に当てる方が、しっかり身体を冷やせます。ゴルフ場のカートには、保温してくれるクーラーボックスが付いている事が多いので、「氷のう」もしくは凍らせたペットボトルなどを持っていく方法が有効です。
日傘を使うのはとても有効!
女性なら、日頃から日焼けを避けるために「日傘」を使う人も多いでしょう。男性には皆無な習慣ですが、この日傘こそが、真夏ゴルフの暑さ対策には最高の方法です。ショットを打つ瞬間以外は全て日傘をさしていれば、直射日光をほぼ避けられるので、相当に暑さを軽減できます。
しかも別途用意する必要もありません。大半のゴルフ場では、突然の雨に備えて、カートに人数分の雨傘が備え付けられています。カートからボールへの移動中は無論、グリーンでラインを読んだり他の人を待っている間は、この雨傘をさしていればよいのです。
唯一注意することは、パットを打つ時はちゃんとグリーン外に傘を置くことです。グリーン上に物を置くことはマナー違反ですから(グリーンを傷付けるので)横着せずにそこだけは必ず守って下さい。
そもそも論として、真夏でもゴルフ場によって気温が全然違いますし、時間帯による差も大きい事も知っておくべきです。
都心に近いゴルフ場は、立地的には便利ですが、低地かつ都会のヒートアイランド現象の影響で、非常に暑いです。一方で山の中、特に標高の高いゴルフ場ほど涼しくなります。
※気象学的には、標高が100メートル上昇する毎に気温は約0.6度下がります。標高1000メートル以上の高原型のゴルフ場なら、東京や大阪の都心部より6度は気温が低くなる計算です。しかも都心はヒートアイランド現象が酷いので、実際には10度以上涼しいです。
海・湖が近い立地のゴルフ場も、水で熱が冷やされるので気温が低くなりやすいです。当サイト管理人は関西地方在住ですが、真夏は琵琶湖大橋のふもとにある「琵琶湖レークサイドゴルフコース」が圧倒的に暑さがマシで、ナイターは驚くほど涼しかったです。
沖縄などの離島も、実は本州よりも暑くならないです。日本の県庁所在地で、歴代の最高気温が最も低いのは、実は那覇市(35.6℃)です。沖縄が四方を海に囲まれた地域であるが故です。
宮古島や石垣島や奄美大島など、鹿児島〜沖縄の離島には意外とゴルフ場は多いですが、実は真夏には、東京や大阪近郊のゴルフ場よりも気温は低い事が多いのです。海が近いので湿度が高いので、体感温度はさほど変わらない感じですが、少なくとも「夏のリゾートゴルフは暑すぎるから止めておこう」というほどでも無かったりします。
最後に早朝プレーについて。夏場は、日中の暑さを避けるべく「早朝プレー」を希望する人が多くなります。一部のゴルフ場では、昼食付きの通常プレーより、昼食なしの早朝スルーの方が料金が高くなるケースすら見られます。
しかし夏場の「早朝スループレー」は、絶対にお勧めできません!
朝の方が気温はマシだと言うだけで、7〜8月には既に朝8時頃には30度を超え出しますから、決して涼しい訳ではありません。しかも昼休憩なしで18ホール回るので、4〜5時間ぶっ続けで炎天下にいることになるのですから、熱中症リスクはかなり高くなります。もし早朝プレーするなら、スルーではなく必ず昼休憩が入る形式を選ぶべきです。
中にはアーリーバードという、早朝5時頃からスルーでスタートする特別枠があるゴルフ場も見られます。通常の早朝スルーよりも更に早いスタート時間です。
しかし早朝の特別枠なので、まだゴルフ場のスタッフが十分におらず、売店も開いてないなど、デメリットも沢山あります。終わってからの入浴なども大抵が不可ですから、動画の三枝こころさんのように疲れずさくさく4時間ほどでホールアウトできる上級者でもない限り、やはりお勧めはできません。
★関連ページ;ナイタープレーがあるゴルフ場〜関西編
一方で夏場にお勧めなのが、ナイタープレーです。日が落ちてからなのでさすがに夏場でも涼しく、熱中症リスクは大幅に下がります。ボールを無くしやすい、蚊にかまれやすい、などのデメリットはありますが、夏場に涼しく快適にプレーしたければナイターが最強です。