ゴルフ72のコツ
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日本のアマチュアゴルファーの平均飛距離

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多くのアマチュアゴルファーは、自分が他人より飛ぶのか飛ばないのかを気にします。ゴルフはスコアを競うスポーツであり、飛ばせばよいというものではない事は誰もが知っているはずですが、一方で飛距離が出る方がスコアメイクで有利な事も事実です。

米PGAツアーでは、男子の賞金ランキングトップ50のドライバーの平均飛距離が295ヤードもあるそうですが、日本の男性アマチュアゴルファーはどの位が平均値なのでしょうか?

最初に断っておきますが、この問いに対する明確な答えとなるデータは、日本では存在しないようです。故に、まずは外国のデータを参照してみます。

ネットでよく出回っているのが、以下の表です。ドライバーで非力な人が平均200ヤード、飛ばし屋の人で260ヤードとなっています(キャリーのみでランは含まない)。但しこれは、元ネタが米国のデータであり、日本人にそのまま当てはめるのは適切ではありません。

日本で出回っている(?)アマの平均飛距離表
  飛ばし屋 普通の人 非力な人
ドライバー 260y 230y 200y
3W 235 215 180
5W 210 195 170
中略・・・ ・・・ ・・・ ・・・
5I 170 160 140
6I 160 150 130
7I 150 140 120
8I 140 125 110
9I 130 115 95
PW 120 105 80
SW 100 80 60

同様に、10万回以上のアマチュアのショットを集計した書籍「ゴルフ データ革命(マーク・ブローディー著)」によると、平均スコア90の人のショットの内訳データがあり『75パーセンタイル飛距離が225ヤード』となっています。75パーセンタイル飛距離は「平均飛距離」ではなく「ナイスショットした際の飛距離」くらいだと考えるのが妥当です(※注)。しかしこの225ヤードというのもアメリカのデータゆえ、日本人の場合はもう少し落ちると思われます。

※注;75パーセンタイル飛距離の意味は、全体の25%のショットがその距離を上回る(75%は下回る)という事です。

直感的に分かる事かと思いますが、アメリカ人よりも日本人の方が、飛距離という面では圧倒的に劣ります。まず平均の体格でみると、日本人男性 (172cm・64kg)よりアメリカ人男性(178cm・87kg)の方が勝っています。

また2016年の米PGAツアーでは、ドライバーの平均飛距離が300ヤード越えの選手が27人いましたが、同年の日本ツアーには2人だけです(しかも一人は外国人)。また野球でも、日本人選手がメジャーリーグに行けば、松井秀喜を筆頭にホームランはほぼ全選手が半減していることからも、アメリカ人とのパワーの差は明らかです。

よって、アマチュアとてアメリカ人のデータをそのまま日本人に適用するのは、少々過大な数字になると思われます。しかし日本人アマに関する明確なデータが無い以上、アメリカ人の数値から類推するのが、最も合理的な算出方法だと思われますので、この手順で計算してみます。

まず一旦は、アメリカ人ゴルファーの飛距離に関する二つのデータをおさらいしておきます。

アメリカ人アマチュアゴルファーのドライバー飛距離
・飛ばし屋でも非力でもない、平均的なアマ(キャリー)=230ヤード
・スコア90のアマのナイスショット(75パーセンタイル飛距離)=225ヤード以上

前者は腕前はまちまち、後者は平均スコア90なので中級者レベル、と若干差があります。にも関わらず前者の方が距離が大きいのは、おそらく「平均」ではなく「ナイスショット時」の数値であること説明が抜けているためだと推察されます。よって強引にまとめると、平均的なアメリカ人アマがナイスショットした場合、平均230ヤード前後と結論付けたいと思います。

日本人男性アマの飛距離は210ヤード台(推計)

次に日本人の飛距離に推計に移りますが、その前に大前提として、アマチュアゴルファーに「平均飛距離」を算出するのは無意味なので、ナイスショットの飛距離という条件にしています。アマはミスショットの確率が高いので、厳密な平均飛距離を出せば間違いなく200ヤードを遙かに下回ります(OBやチョロも多いから)。プロと違って、ナイスショットとミスショットの飛距離のばらつきが非常に大きくなるので、平均で語っても実体が分かりにくいという問題があるので、チョロやテンプラなどの酷いミスショットを省いた結果だけを対象にします。

次に、日本のゴルフ場では、フェアウェイ上に「吹き流し」や「ポール」などの目標物が置かれているケースが多いです。アコーディア系ならレギュラーティーから230ヤード、PGMでは240〜250ヤード地点である事が大半です。

この吹き流しは、打ち出し方向の目標であると共に、アマチュアゴルファーがナイスショットした時に、ランも含めて丁度届くくらいの位置という意味でもあります。吹き流しをキャリーで超える人は、アマチュアゴルファーではかなりの飛ばし屋と言って間違いないです。

実際に当サイト管理人が下手だった頃や、ゴルフ仲間の打球を見ても、100前後のアベレージゴルファーはナイスショットすれば何とか吹き流しまで届くかどうか〜というのが雑感です。

最後に前述のアメリカ人の飛距離と比較して計算を出します。日本人とアメリカ人の体格・パワーの差を加味して「5〜10%減」と仮定すれば、平均的な日本人アマチュアの「ドライバーのナイスショット時の最大飛距離」は約230ヤードで、酷いミスショットを除いた平均飛距離は210〜220ヤード程度、OBやテンプラ・チョロ等も全て含めた本当の平均飛距離は200ヤード未満、といった所でしょう。

吹き流しの理論とも概ね合致するので、これを当サイトでの結論とします。なお、ランも含めて210ヤード台なので、キャリーだと190ヤード台となります。


※数値はキャリーにランも含めたトータルの飛距離。

以上がドライバーの飛距離です。アイアンは「9番がドライバーの半分の飛距離」という法則に従えば平均100〜110ヤード、1クラブ上がる毎に10〜13ヤード程度の距離ピッチなので、7番アイアンだとアベレージで130ヤード・MAXでも140ヤードといった所が現実ラインです。

これは全ての男性アマチュアゴルファーが対象なので、平均スコアは100前後となります。従って上級者ほど更に飛ぶでしょうし、同スコア帯でも若い人ほど飛距離は大きいはずです。

当サイト管理人も、スコアが上がるのと平均飛距離のアップは、完全に相関していました。ゴルフでは正しい打ち方をすれば、飛距離も方向性・安定性も同時に上がるという性質があるので、70台や80台を出せる中〜上級アマチュアなら、酷いミスショットを除いた平均飛距離は230ヤード以上に達している(?)と思います。

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