HOME > ゴルフに関するデータと用語集 > 日本のアマチュアゴルファーの平均スコア
プロゴルフの世界では、平均ストロークや飛距離やフェアウェイキープ率などのデータが取られている事はご存知かと思います。ですが、日本のアマチュアの平均スコアがどれ位なのかは、気になる人が多いでしょうが、正確なデータは中々ありませんでした。
しかしITの進歩により、アマチュアゴルファーの平均像が分かる時代になりました。ゴルフダイジェストオンラインのスコア管理サービスに登録している約12万人分(合計138万ラウンド)のデータというのが、同誌の特集で公表されていました。それによると、日本のアマゴルファーは年間約12回(月1回)のペースでコースを周り、平均スコアは99.64だったそうです。
データーソース;週刊ゴルフダイジェスト・2015年3/17号。
昔から「アマチュアは100を切れれば平均以上の腕前だ」などと言われていましたが、12万人分のビッグデータから、そのクチコミがほぼ当たっている事が証明されました。平均スコア99.64の内訳は、男性が99.09で女性が110.19となっています。
但し、この平均スコアにはある程度の上方バイアスが掛かっている事も考慮すべきでしょう。というのも、このスコアはあくまでゴルフダイジェストオンラインのサービス利用者のデータです。下手くそすぎる人や初心者は、スコアが酷いと格好悪いからこういったサービスに登録する割合は低いと予想されます。ですから、本当の日本のアマチュア全員の平均スコアは、もう少し悪くなるはずです。とりあえずコンスタントに100を切れるようになれば「上手い人」の部類に入れる訳です。
100というスコアにも関わらず、平均パット数は36.2、OBは1ラウンドで1.2回というのは、意外に優秀な気がします。その割に、フェアウェイキープ率が20%ちょっとしかないというのは、悪すぎる印象です。というのも、当サイト管理人がちょうど100を切った頃のスコアカードを見直すと、パット数が40以上の日もありますし、OBが1回で済んだラウンドは1回だけでした。但し、フェアウェイキープ率は常に3〜40%位はありました。当サイト管理人が関西在住だからでしょうかね?
※関西のゴルフコースは全国平均と比べて、距離が短いもののコース全体の幅が狭く、グリーンの傾斜もキツいというのが定説です(正確な統計は無いのであくまで印象論です)。
なお、パット数やフェアウェイキープ率などはあるものの、ティーショットの平均飛距離データは存在しないようです。ドライバーの平均飛距離については正確な統計を出す事が難しく、諸説入り乱れていますので、各種資料と口コミ情報などを元に、当サイトが独自に出してみました(⇒日本のアマチュアゴルファーの平均飛距離)。
その他の興味深かったデータとしては、スコアが圧倒的に悪いのがスタートの1番ホールと最終18番ホールだという統計です。平均スコアが約100な訳ですから、1ホールあたりパーより1.5打ほど悪いのが平均です。しかしホール毎のスコアデータでは、朝イチの1番ホールは平均1.75打オーバーでワースト、最終ホールは1.64打オーバーでブービーという結果です。
当然ながら、コースによってホールの難易度は異なりますが、全国1000以上のコースで138万ラウンドもの統計データなので、コースの違いなどは相殺されます。単純に、朝イチの立ち上がりは肉体的にも精神的にも難しいという事です。逆に最終ホールは、疲労によるスタミナ切れ・ガス欠と、スコアを意識して精神的に崩れる事が原因と思われます。
このデータから、スタートホールの入り方がスコアメイクでとても重要な事がが分かりますね。他のスポーツでも、立ち上がりの難しさは証明されています。プロ野球では、200勝を達成している工藤投手や、メジャーリーグでも活躍したダルビッシュ有・松坂大輔らも、初回に大きく乱れて失点する事が多いので有名でした。つまり試合の入りというのは、一流アスリートでも悩むとても難しい部分なのですが、アマチュアゴルファーも出来る限りの準備は行うべきです。スタート前は十分余裕を持ってコース入りし、パターだけでなくショット練習も行って体をほぐして挑む事は不可欠です。
更に100切りで重要と思われるデータを紹介。1ラウンド当たりのダブルボギー以上の数は、平均で7.8個で、うちトリプルボギー以上は3.7個、一方でバーディーは平均0.37個に過ぎません。9ホールをボギー、後の9ホールをダボで上がれば「99」で100切り達成な訳ですから、とにかくアマチュアは滅多に取れないバーディーを目指すのではなく、ダブルボギー以上を叩かないよう、耐え凌ぐゴルフをする事が重要です。